Put stones #2
Put stones #2
inkjet print and silkscreen on Kakita
h: 76, w: 57 cm (sheet) / h: 81.5, w: 62, d: 3.5 cm (frame)
ed.20
2023
※ 納品は展覧会終了後(2024/1/27)以降となります。
画家・黒宮菜菜、ギャラリーノマルでの個展「たまのうつわ」(2023.12.23 - 2024.1.27)に合わせて初の版画作品に挑戦!
象徴としての石を撮影した写真のイメージを下敷きにした2点(Put stones #1, Put stones #3)と、描き版のみによる1点(Put stones #2)、計3点のシリーズ作品。試し刷りを現場でチェックしながら刷る版の順番や色を調整するライブ感ある制作となりました。
マチエールを削ぎ落とした中で、彼女の絵画がいかに成立するかのチャレンジでもありました。
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[Artist Statement (From the exhibition statement)]
「たま」とは、簡単にいうと霊魂のことで、近現代では「たましい」と同義の意味で使われます。もともと、「たま」と「たましい」には別の意味があり、使い分けされていたようですが、その違いについては未だいろいろな見解があり完全には解明されていないもののようです。ですが、「たま」も「たましい」も霊魂や神といった非常に抽象的な概念に関わる言葉として広義に捉えられ、日本で古くから使われてきました。
「たまのうつわ」は、そういった「たま」、もしくは「たましい」が寄り来るもの(容れ物)ということをあらわしています。眼で見ることのできない抽象的なイメージである「たま」を内包する容れ物とはどのようなものか。それを具体的な形で表現するとしたら、わたしはどのように描くだろうか。古代の遺跡や考古学、民俗学のテキストなどをインスピレーションの源流に、形、色、情景、マテリアル、さまざまな観点からわたしなりに模索していきます。
黒宮菜菜 Nana Kuromiya