Green Wind

silkscreen on kakita, wooden frame
h: 76, w: 56 cm (sheet) / h: 91, w: 71, d: 2.8 cm (frame) 
ed. 17
2016

* 送料は別途見積りいたします。



ギャラリーノマルにて2015 -2018年迄の間に計7回開催された、木村秀樹の過去・現在・未来の仕事をシリーズごとに特集するプロジェクト、“Hideki Kimura: Project Periods 2015 - 2018”。その各回ごとのテーマに沿って新たに計10点の新作版画を制作・発表しました。

"Green Wind”は、木村が「風」と名付けた木の葉がぶれたイメージをユニットとして幾層にも刷り重ね、薄く透明感のある仕上がりとなりました。同プロジェクト4回目"Period 4: Chestnut Park / Pool"時に発表されました。

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Artist Comment / 木村秀樹 Hideki KIMURA

チューリップのシリーズで説明した方法、写真～スケッチ～写真～レタッチ…というプロセスを通じて、栗－Chestnutの小枝のイメージの原型を制作します。そのネガをフォトグラムの方法を使って、様々にぶれた栗－Chestnut のイメージを制作します。そしてこれを「風」と名付けました。風にそよぐ小枝を思わせるイメージであるところから来ています。
「風」のイメージ制作の方法は、ネガとポジフィルム面との位置関係は平行、つまり水平方向の動きによって造り出される「ブレ」の画像です。一方、垂直方向の動きによって造り出されるピンぼけの画像を「雲」と名付けました。四角い均一な色面を焦点距離を狂わせて撮影した画像です。
共に数十種類ある「風」と「雲」、これ等をユニットと見なし、積層や反復によって面を構成して行きます。
［Green Wind］では、2種類の「風」の反復と積層によって、オールオーバーな緑色の面が構成されています。透明度の高いインクの重なりの美しさと、反復されるイメージが持つ不思議な喚起力の共存を試みています。表面に淡い方眼が重ねられています。これは当初予定されていなかった版です。反復の規則性を再確認するため、最終的に刷り重ねられました。