Under the Moon Light

silkscreen on kakita, wooden frame
h: 56, w: 76 cm (sheet) / h: 71, w: 91, d: 2.8 cm (frame)
ed. 17
2015

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ギャラリーノマルにて2015 -2018年迄の間に計7回開催された、木村秀樹の過去・現在・未来の仕事をシリーズごとに特集するプロジェクト、“Hideki Kimura: Project Periods 2015 - 2018”。その各回ごとのテーマに沿って新たに計10点の新作版画を制作・発表しました。

"Under the Moon Light 2015”は、立体作品としても展開された80年代前半の人気シリーズ「Waterbird」のコンセプト「多義性」を元に、多様なイメージがより複雑に1枚の画面中にまとめられた作品となりました。同プロジェクト2回目"Period 2: Waterbird / Tulip"時に発表されました。

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Artist Comment / 木村秀樹 Hideki KIMURA

水鳥のシリーズは、人が両腕を組んだ時、腕の形が水鳥に見える、という発見からスタートしました。腕と水鳥のダブルイメージを、両義性即ち確定不可能性の象徴と見なし、それを核として、メディア横断的に制作を展開する事は出来ないかと考えました。不確定性の確定の可能性を探る構想と言えるかも知れません。
　水鳥のシリーズは、3系列に分ける事が出来ます。①オーソドックスな版画形式に則った作品、②キャンバスを支持体とした、絵画への展開、③立体とインスタレーションへの展開です。
［Under the Moon Light］は、1985年に制作した［In Front of Mr Shapiro's］の色違いのバージョンですが、それに加えて、しぶきの部分等、数カ所に微細な変更があります。
　水鳥の形に切り抜いた写真を、本やオブジェと共にテーブルの上に設置し、そのシーンを、標準レンズで撮影し、写真製版のシルクスクリーンで刷っています。左手にある木のイメージは、別の作品のために撮影した映像を流用して、モンタージュ印刷しています。